ミュージック

フジファブリックの歌詞は何年経っても鳥肌が立つ

フジファブリックは天才で間違いない。

フジファブリックの才能は心を揺さぶってくれます。

今回は、フジファブリックを知っている人や、知らない人にも魅力を伝えることができたらと思います。

フジファブリックのフロントマンは2人います。今は山内総一郎さん。そしてその前が志村正彦さん。

今回は私がどっぷり音楽に浸かるきっかけになったアーティストである、フジファブリックのフロントマン志村正彦さんの魅力について紹介します。

まず、志村さんはあの大御所の奥田民生さんも認める伝説の天才です。しかし、2009年の冬に29歳という若さでお亡くなりになりました。非常に悲しいことです。。大きな才能を失い、今後生まれ続けるはずであった名曲を聴けないのは、多くの人が悲しみました。

その意思を引き継いで、残ったメンバーが「フジファブリック」として活動を続けていいます。彼らにしか、本物のフジファブリックは表現できません。解散をせずに続けたという選択は、志村さんが居たころの素敵な楽曲をより多くの人に聴いてもらえるきっかけとなりました。

志村さんの生涯については他にも多く紹介されています。私も読み漁りました。知れば知るほど、切なさと、楽曲の素敵さが心に染みました。

そこで、今回私が紹介するのは天才的な歌詞についてです。

鳥肌が立つ!志村正彦の天才的歌詞!!

もちろんメロディもいい意味で「変態的」と評価され、多くのファンが魅了されています。さらに歌詞がとてつもなく魅力的なのです。「志村正彦全詩集」が出版されるほど、ファンを魅了してやみません。

他のアーティスでも凄い歌詞というのはあります。

しかし、志村さんの作る詩は、まさに文学とも言えます。そして、そこに音が加わるため、その上の次元の芸術かもしれません。

歌詞の感じ方は人それぞれで、志村さん自身も「自分で書いた詩なのに、書いた当時と今では感じ方が変わったりする。また、違う意味で自分で共感したりする。(だいたいこんな感じだったと思う)」と語っていた。そのため、聴くひとにとって自由に感じてほしいので、ポイントを簡単にだけに紹介します。

茜色の夕日

「茜色の夕日眺めてたら」という歌詞が何度も登場します。

しかし、曲の後半は出てこなくなります

「夕日が見える夕方」→「東京の空でも星が見えた夜」へと時間が経過するのです。

曲自体は5分ぐらいですが、茜色の夕日の世界では数十分、もしくは数時間が経過します。じっくり聴くと、時間が経過するのが手に取るようにわかります。

次に茜色の夕日の主人公の心情の変化についてです。

「茜色の夕日眺めてたら」という歌詞に挟まれて「君のその小さな目から大粒の涙が溢れてきたんだ 忘れることはできないな」と主人公は思います。

その後「東京の空の星は見えないと聞かされていたけど 見えないこともないんだな」と思うようになります。→日が沈んだ=時間の経過

この「東京の空の星...」の歌詞に挟まれて「君のその小さな目から大粒の涙が溢れてきたんだ 忘れることはできないな」と、また主人公は思います。

つまり、主人公は時間が経っても、同じことを思い出すのですね。

私が知っている曲の中で最も鳥肌が立った曲です。まさに、天才しか作れない音楽です。

陽炎

主人公は子供のころを思い出します。子供の頃、雨が降って肩を落として帰ったことを。その後、雨が上がって慌てて家を駆け出したことを。

そして、次から次へと色々と思い出し、胸が締め付けられます。(ここの歌詞といい、歌い方といい、、、心に沁みます。)

その後、再び主人公が雨が上がって慌てて家を駆け出します。

子供時代にとった行動と、現在でとった行動が一致します。

この曲も鳥肌が立ちます。もう最高。天才!!

赤黄色の金木犀

金木犀の香りがすると、秋が来る気がしませんか?

夏が終わるような寂しさも感じます。非常に情緒溢れるイントロから始まります。

「僕は残りの月にすることを 決めて歩くスピードを上げた」とあります。

そこで、曲のリズムが早くなります

その後、リズムは最後まで速いままです。

そのリズム感と、金木犀の香りがしてなぜか胸が騒ぐ主人公の心情とが絶妙に噛み合います。

この絶妙な曲の構成、本当に天才としか言いようがありません。

若者のすべて

この曲はフジファブリックを深く知らない人も聴いたことあるかもしれません。SUMMER NUDEという月9でも取り上げられたほどです。

最後まで聴いてはじめてわかる物語です。季節感のある情景が脳裏に浮かぶのは、フジファブリックの愛しいところです。

「真夏のピークが去った。天気予報士がテレビで言ってた。」最初のこの2文だけで、夏の終わりの寂しさや虚しさ、そして情景までも浮かび上がります。

そして「ないかな ないよな きっとね いないよな」という単語4つだけなのに、期待を少ししてしまうけど諦めが感じられる心情が伝わってきます。

本当に言葉一つ一つが美しい。

筆者はこの曲の主人公は、きっと会えなかったんだろうなぁ。なんてね、思ってた。

まとめ

一人でも多くの人に、この天才が作った芸術を知ってほしい。

ただ、それだけです。

最近、日本の音楽のレベルはどんどん上昇しています。本当にいい曲が多いです。いい時代になりました。

しかし、フジファブリックのような何年立っても鳥肌が立つ曲には出会えていません。

そのような、天才が作った曲に触れないのはもったいないです。

この、小さなブログの、こんなちっぽけな記事だけど、一人でも多くの人に届きますように。

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